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交流すること

 私が所属している創作サークルでもそうなのだが、他のサークルなどでも「交流」ということが求められることがある。私も長年、あるサークルの運営を携わる立場で活動しているのだが、そのサークルであっても、昔からの付き合いがある人達とはうまく交流ができても、初めての人やあまりなじみのない人に対しては、うまく交流できていないという現象がおこっている。それに対して例会で名札をつけるといった対応をしていても、なかなかうまくいっていないのが現状となっている。
 私も本格的にインターネットをやり始めて数ヶ月が経過して、色々なホームページの掲示板を見るようになってきたが、やはりどのホームページも色々な問題を抱えているように思う。
 例えば、あるコミュニティーFM局のリスナーが作成したホームページの中に、リスナーのための掲示板があるのだが、最近までどうも、特定の番組の話題しか出てこないことがあった。FM局=特定の番組という図式がすでに出来あがっていたのだ。これでは、他の番組を主に聴いている人から見れば、すごく参加しづらかったのではないだろうか。あげくの果てには、その特定の番組に出演しているパーソナリティまでが出てきて、リスナーの発言に対して反論しているという始末で、これではFM局全体のリスナーの掲示板でないような気がしている。そして、その特定の番組のパーソナリティが、自分でホームページを作成し、その中で掲示板を作ったことから、それまで書き込んでいた人達の大部分が、そのパーソナリティのホームページに移ってしまった。
 その創作サークルのアーティストの中でもホームページを持つ人が増えている。それはそれでよいことだと思うのだが、それをサークルの中で公表するということは、ある程度覚悟しなければならないことがあるように思いう。それは、同じサークルのアーティストによる書き込みが多くなるということだ。当事者にとっては他の友達なども呼びたいだろう。しかし、それを本当に望んでいるとしたら、大々的に公表をするのは避けた方がよいのではないだろうか。
 私自身がこのサークルに参加しようと思ったとき、ぎりぎりまで迷ったというのは、内輪で盛り上がって、初参加の人やあまりなじみのない人に対して、あまり反応してくれないのではないかという不安があったからである。その点について、そうならないように配慮していただいた主宰者や他のアーティストに対して、心から感謝をしなければならない。