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小説「あれから5年」 うら話

 うら話ということで、エピソードなんかでもお話しようかと思っていますが。
 この小説は、3年ぶりに書いたオリジナルの小説で、はじめて完結したものです。これまで活動してきたミニコミでもいろいろと挑戦してきましたが、いろんな事情により、完結していませんでした。2作品ほどあったんですけどね(苦笑)
 この小説の舞台は、僕がまだ高校生だったころの1993年4月から9月までの半年間の出来事となっています。まあ、8割方事実ということでお話していますが、残りの2割の虚像は、(1)「あれから5年」の年月が違うこと。実際には高校を卒業して7年になります。(2)都心の会社に通勤していること。僕の勤務している会社は都心とは反対方向にあります。(3)新島さんから新聞委員会室に呼び出されるとありますが、これが違うこと。実際には僕が活動していた部活の部室に呼び出されたのです。あとの違うことといえば、登場人物の名前がもちろん違うといったところでしょうか。それと、さすがに記憶に頼っていますので、途切れている部分をつなげるのに創作した部分があります。
 エピソードといえば、当時から自分のことを「私」と表現していたのですが、彼女から「先輩って、性格から見て「僕」って表現したほうがいいんじゃないですか」っていわれたことですね。
 あと、どういったものかは忘れたのですが、新島さんも小説を書いていました。その影響もあって、僕自身が小説に挑戦するようになったものです。当時、社会一般をメイン分野として活動していた僕にとって、こういう創作活動というのは新鮮に映ったものであり、うらやましく思ったりしました。
 それから、本文中でその年度の最後に発行された新聞に掲載されたという文章は、1994年3月に発行された学校新聞で、実際に僕が書いて掲載したもの(長さは2/3に短縮)です。勢いで書いた部分もありますが、基本的にはそのときから考え方は変わっていません。むしろ、現在のほうがその想いはより強くなっているでしょうか。
 とりあえずおまけとして、当時はこんな思いをしていました、といったところを書いてみました。結構恥ずかしかったりするんですけどね。