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子供心のロマンスカー

 1988年。この年はかなり覚えていることがある。それははじめてロマンスカーに乗った年。僕の住んでいる東京の小田急線では、新宿と箱根を結ぶ特別列車としてとマンスカーというものを運転している。このとき、当時最新型車両である10000形という車両が、新宿から箱根までノンストップ(実際にはちょっと違う)で運転していた。僕はこれにどうしても乗りたくて親を説得し、本当は沿線の途中から乗るべきものを、わざわざ新宿まで出てから乗ったという記憶がある。
 当時は本当に特別列車という意味合いがあったのだけれど、今では買い物などでも気軽に乗れるものへとなってしまったようである。ちょっと寂しくなった気がしたかな?