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アメリカこそ「テロ国家」だ

 イラクに対する大量破壊兵器の査察結果を待たずして、ついにアメリカとイギリスが武力行使を開始し、そして終焉を迎えてしまった。私にとってはまるで12年前の湾岸戦争のことを思い出させるものである。また、今回のことはまず、その湾岸戦争での事実を踏まえて考えねばならないだろう。
 12年前の湾岸戦争ではまず、イラクが隣国クウェートに侵攻したのが発端である。各国や国連でもその事実を確認した上でアメリカを中心とする連合国軍がイラクに対して戦争をしたのだ。その結果として連合国軍はイラクの侵攻を食い止めることができたのであろう。
 実はこの湾岸戦争では別の意味で思い出深い話がある。それは、私が某ミニコミ誌において発言する機会があり、また、その後数年間、社会、政治状況を中心とした記事を書き続けることができたことである。
 このとき私はイラクの侵攻に対し「イラクの侵攻の目的はイスラム国家の統一を表向きにはうたっているが、本当の目的はクウェートの所有する石油資源、港湾施設などを手中に収めるためではないか?」というような趣旨の言葉で痛烈に批判したのだ。そしてこの侵攻を封じ込めるための最後の手段として結果的に戦争になってしまったのは残念ではあるが、止むを得ない判断だったのであろう。
 しかしながら最近のアメリカ、イギリスの行動を見ている限り、どうしても湾岸戦争当時のイラクと同じだということを思わざるを得ない。表向きには「イラクの民主化」をうたってはいるが、実際にはアメリカとて自国の所有する石油資源を持ちたいだろうし、最終的にはそれを目的としているようにしか見えないのである。
 実際に2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが起きてしまった。この主犯格とイラクとの関係は今もって確認されていないのだが、今回はそれさえも口実としていることはまったくもって遺憾である。それすらわからない状態で、「可能性」だけでイラクに対して武力行使を行うということは、それこそが「アメリカこそ「テロ国家」だ」と思わざるを得ないひとつの要因ではなかろうか。