茶筒

 先月「試作で作れないか」といわれたものに「茶筒」がある。正式な注文ではなかったが、営業が社長の知り合いから頼まれた。正式な注文ではないので放っておいたが、どうにもならないので旋盤で加工したのだった。もともとは鉛で、しかも50年前に骨董品を購入したらしい。その骨董品は蓋が自重で落ちるもので、それをアルミの材料で作れというのだから「そんな無茶な」と思っていた。本来なら鉄板をプレスして作るものなのである。
 ところが、加工者は見事に作ってしまったのだ。で、それがこの画像の3点で、しかも実際に自重で落ちるのだ。今回は試作で14セット作ったが、これがどうやら量産になるらしい。ちなみにこのあとは輪島塗りをして高い値段で販売するそうだ。
茶筒1

 いや、こんな無茶なことを言ってくる人もそうだが、実際に加工したこともすごいものである。

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