論文不正

 理化学研究所の小保方氏のSTAP細胞の論文不正問題。昨日の会見をかいつまんで聞いた感想を、民間企業で製品開発に携わっていた経験で言わせてもらうと、「やってはいけないことをやってしまったために全体が疑われてしまった」ということに尽きると思う。それを理研側はNOとし、小保方氏はYESという見解の相違なんだろうなぁと思うのだ。
 まず言っておきたいのは、STAP細胞の有無についてここでは言わない。それはこれから1年かけて再現試験が行われるわけであり、素人の人間がとやかく言うことではないと思う。また悪意の有無についても言わない。それはもう言葉の使い方であり「言った言わない」の世界だからだ。
 そのうえでまず「見やすいデータにするために核心部分以外のデータを切り貼りしていた」問題。1つの画像として提示しようとしたならNGであろう。故意にデータを改ざんしたとみなされると思う。せめて別画像であると明示できていれば防げたかな。
 それから「博士論文の画像と酷似した画像を提示していた」問題。これは引用元を明示したうえで流用したならまだよかったかもしれないが、そうでなければ言い逃れできないミスである。それがたとえ「結果は同じ」になるからであろうと。
 このことからSTAP細胞の有無について嫌疑が生じるのは仕方がないことなのだ。理研の判断として論文そのものについて問題提起し、再度試験を行うのは正しい判断だと思う。ただ論文も何回か提出させられると思うから、その時点で指摘を受けてもいいと思うが、それがなかったとしたら上司の指導ミスであり、上司にも責任が生じると思うがいかがだろうか。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL