３日間に及ぶ片付けもとりあえず一段落して、この日から地方工場での初仕事となる。さっそくの仕事は、本社でもほとんど触れたことのない三次元測定器の勉強。それもマニュアルを見てはいるものの、ほとんど実践教育ということで、優先的にその勉強となったのだった。
　この工場での自分の仕事は本社とほとんどかわっていないのだが、本社の場合は現在はある程度役割が決まっている。しかし、ここではそんなことはなく、仕事の状況はまるで一昔前の本社と同じだ。自分自身は本社でもそういう時期を経験しているだけにどうにかなるのだが、この三次元測定器だけは慣れない。しばらくかかるだろうが、何とか自分の技術につながれば、とは思った。